建築設計一年目(構造)
- 2019.07.22
- 建築その他

構造設計から意匠設計に転職した迷走建築士です。
建築(士)一年目を振り返ってみる。
30代前に転職を2回して今の職に就いている。
大学院卒の自分は中堅総合設計事務所に入社した。
同社では構造設計室へ入室し、入社初日からがっつり23時まで勤務した。
初日から残業だったがこれが毎日続くとは思いもしなかった…。
1年目は上司の指示、チェックのもと、物件を持たせてもらい、鉄骨造の保育園、塾、老人ホームと鉄骨分野については勉強させてもらえた。
荷重条件設定から小梁等の二次部材の設計を繰り返し仕事を与えられ、杭/基礎/地中梁の設計→主架構の設計とステップアップしていき、徐々に設計ができるようになり、自分の知識の向上、自分の武器が増えていっているのが、構造設計という仕事をしている中で楽しかったと思う。
武器を増やすために、設計指針の本を多く読み込み、過去物件の計算書を見て理解していった。仕事というより、自分を成長させるために勉強している感覚が強かった気がする。
仕事をやらされるのではなく、自らやるという意識が大切なんだという事を学んだ。
商業施設の設計の時は27時、29時が2,3ヶ月続き精神的も肉体的にもかなりきつかったことを覚えている。
工場の設計の時も同様だ。一年目から担当を持たせてもらえる?のは大丈夫かと思ったが、一通り流れがわかったら、何とかなる。
設計する中で、上司に精査してもらった際は凡ミスや理解できていないのに設計手法を用いたこともあり、コテンパンに怒られた覚えがあり、「もう帰れ」、「帰りません」ってやりとりを何度もした覚えがある。
上司から浅はかな設計と言われたが、客観的に自分の設計を評価できなければいけないとよく指導された。ミスを自分で見つけることが重要と。
この言葉が自分の仕事の中で響き、仕事だけでなく、何事にも客観的に評価することができるようにならなければならないと強く感じた。それは今も変わらない。
激務だったこともあり、土曜日も休日出勤がほとんどだった。
新卒の際に一級建築士を取るという高い目標があったため、某学校にも通いながらであったため、日曜は朝から晩まで学校通いであった。
ん??いつ休んでるんだ?って自分でも思うこともあり、精神崩壊しつつあった。鬱の初期症状は出ていたね笑
それでも、仕事上がりの23時頃から27時まで毎日ジョイフルに通って1級建築士の勉強をしていた。同級生の皆が社会人として楽しんでる時になんでこんなに勉強してるんだろうと思うことも多々あった。その時は建築士になるんだという強い意志があったから、自分の好きな事を仕事にできて、それを勉強しようと思ったから、勉強を継続できたのだと思う。
社会人一年目で濃い一年を過ごしていたと思う。同期入社も同様であり、切磋琢磨に仕事できたことは今も良き思い出となった。
得たものも大きかったが、人生の中で暗黒の一年間を過ごした気がする。。。
-
前の記事
認定ファシリティマネジメント自己採点 2019.07.19
-
次の記事
2019年1級建築士試験 2019.07.28