支持層の深さについて
- 2019.12.30
- 建築構造

年末の大掃除をする中で、ゴミをトラックで搬送している際に
過去、構造設計したものを見る機会があった。
当時は意匠図を見る中で、設計GL・周辺地盤のレベルを数値で追って確認していた。
構造物横に擁壁がすぐ隣にあり、擁壁(H3.0m)の底盤と杭が干渉する部分があったような覚えがある。
設計GLは構造物地盤レベルで設定されており、当初は直接基礎で行こうと設計していたが、擁壁下部地盤からの安息角(盛土30°)に引っかかり、地盤改良杭としたことがあった。
地耐力算定(テルツァギの支持力公式)する上で、土の土被り圧の評価では深さが必要となり、通常は設計GLかの深さで算定するが、
構造物が擁壁に近かったため、改良杭底の土被り圧の評価では、接地圧からの土のすべり面も考慮し、安全側に擁壁下部地盤からの深さを採用し、支持力算定した。
当時計算したときは数字でしか考えていなかったが、
実際、構造物を見ると、 構造計算のイメージができるなぁと感じた。
構造設計者は実際の現場を見て計算することはほとんどないと思うが、現場を見て設計方針を考え、感じることもできると、ふと運転する車から感じた。
と、独り言・・・
-
前の記事
杭の設計と納期/費用 2019.11.19
-
次の記事
露出柱脚について 2020.02.23