電線管の種類について

電線管の種類について

電気設備図の確認で、いつも電線管について、パッとイメージができないことが時々ある。

若手設計者も同様だと思う。

以下、備忘録として記録しておこうと思う。

 

CD管(合成樹脂製可とう電線管)・・・可とう性はあるが、耐候性がない、コンクリート埋設専用として利用する。(※安価であるが、汎用性がない)(色:オレンジ)

PF管(合成樹脂製可とう電線管)・・・可とう性・耐候性に優れ、自己消化性を備えるため、露出配管として利用する。(※汎用性が高く、屋外での埋設・露出配管から屋内での天井裏隠蔽配管で利用可)(色:白・黒・ベージュ)

VE管(硬質ビニル電線管)・・・可とう性がないが、耐候性に非常に優れ、直線のストレート配管であり、PF管より美観が優れ、露出配管として利用する。(※屋外での埋設・露出配管から屋内でも利用可 PF管より高価)

価格比較(参考) CD管<PF管<VE管 

CD管 PF管 引用:未来工業株式会社様商品
VE管 引用:未来工業株式会社様商品

FEP管(波付硬質合成樹脂管) 衝撃に強く、可とう性があり、施工性が高く、比較的に安価であるため、仮設、本設電力用の埋設配管として利用される。

 

E管(ねじなし電線管)・・・鋼管に溶融亜鉛メッキを施した配管。C管より肉薄で屋内での利用が前提条件となる。(※ねじ切りがなく、鋼管では最も安価)

C管(薄鋼電線管)・・・肉薄(t=1.6mm)な鋼管+溶融亜鉛メッキによる電線管であり、屋内露出配管として利用される。

G管(厚鋼電線管)・・・肉厚な鋼管+溶融亜鉛メッキによる電線管であり、屋外で使用できる高い耐候性がある。(※露出配管・埋設でも利用され、高圧電線(キュービクル廻り)の配線時に利用する)

EP管(ステンレス製可とう電線管)・・・地中部・屋外部での可とう性を要する部分として、主に埋設管として利用する。

E管 引用:Panasonic様商品

価格比較(参考) E管<C管<G管 

電線管以外

VP管・VU管・・・硬質ポリ塩化ビニル管であり、主に衛生設備の給排水で利用する。(※肉厚はVP管>VU管>VE管(硬質ビニル電線管) 類似管としてHIVP管(耐衝撃管) HT管(耐熱管)がある)

 

SGP管(配管用炭素鋼鋼管)・・・水道管・ガス管・エアー・蒸気・油等様々な用途で利用する

 

以上、備忘録、備忘録…。

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